映画 『 SPIRIT(スピリット) 』
2006年:香港/アメリカ
監督: ロニー・ユー
[ キャスト ]
ジェット・リー
中村獅童
ドン・ヨン
ベティ・サン
ミシェル・ヨー
ネイサン・ジョーンズ
コリン・チョウ
バオ・キージン
原田眞人
ソムラック・カムシン
アンソニー・デロンギス
ジャン=クロード・ルーイエ
ブランドン・レア
[ ストーリー ]
病弱だった少年、フォ・ユァンジアは優れた武術家の父を持ち、強さを求めて「武」の世界に憧れていた。父が息子に同じ道を歩ませることを嫌ったため、フォは独学で武術を学び、やがて強者として天津の街で名を轟かせるようになる。対戦相手を次々と倒し、名声が高まるにつれ、傲慢な男へと変貌したフォはある日、とてつもない悲劇に直面する。弟子が熟練の武術家と戦い、大けがを負わされたのだ。怒ったフォは弟子の仇をとろうと、対決を挑み、苦闘の末に殺してしまう。だが、家に帰りついたフォは最愛の母親と娘が報復の犠牲となり、無残にも殺されているのを発見する。
悲しみと罪悪感にさいなまれたフォは天津を離れ、流浪の果て、老女と盲目の孫娘に助けられ、のどかな山村で暮らし始める。生きる目的を失っていたフォは村の人々の純朴さ、優しさに触れ、ゆっくりと再生の時を過ごす。やがてフォは「強さ」の本当の意味に気づき、中国武術界にこの教えを広めるため天津に帰る決心をする。
天津ではアメリカの格闘家が、中国の武術家を次々と負かし、「東洋の腰抜けども」と罵倒していた。フォはその巨漢レスラーと対戦し、倒すが、中国の外国商会はこの勝利が国民の反欧感情に火をつけるのではないかと懸念。フォと4名の外国勢の対決戦を企てる。いずれの選手も、当時の中国に影響力をもつ国の出身者。そして1910年9月14日、史上初の異種格闘技戦の火ぶたが切って落とされた。
[ レビュー ]
部類のジェット・リー好きの僕としては期待が大きかった。
評価 75点
リン・チェイのクンフーは素晴らしく、存分に堪能できました。
ストーリー展開も最初予想していた陳腐な展開とは異なり、いい意味で裏切られてよかった。
(クンフー 対 異種格闘<特に空手家?・中村獅童>を悪役にして武術の精神を説いていく話かと思っていた)
話の展開もなかなかよかった。上映開始でいきなりクライマックスの中国武術VS異種格闘技戦から始まり、あっというまに3人をなぎ倒し、最後の敵「中村獅童」と対峙するシーンになる。
が・・・すぐに過去に大きく跳んでフォ・ユァンジアが強さだけを追い求め、虚栄に己を見失ってい、あまりにも大きな代償を払う展開につながるのだが・・・
ここの武術シーンがよい!!!
ベビーフェイスな役どころが多かったリン・チェイだが、非情な武術家として次々と他流派をつぶしていくシーンは圧巻。
かなりエグイ描写も多かったが、これも武術の一面であることは確かだと思い、私は納得だった。
強さだけを求め続けた代償はあまりにも大きく、自分を見失い生きる気力を失ったフォ・ユァンジアが素朴な村人に助けられ、自然と一体となりながら豊かな人間関係を築いている純真な彼らとともに生活することにより内面を見つめなおし、己を再生していくのだが・・・
むぅ〜「ラストサムライ」とかぶってませんかぁ〜???
美しく素朴な村のシーンなどモロにラストサムライのソレにそっくり
ボロボロになった主人公がその村で精神的に強くなり立ち直っていく展開も同じ・・・影響を受けたんだろうけど、あまりに露骨だったのでそこが減点!
復活した主人公が上海に渡り、自分のためではなく国そして全中国武術のために外国軍団の異種格闘技戦に突入することになり、冒頭のシーンの続きにつながるのだが・・・
実はラスボス(?)中村獅童は悪役ではなく、めちゃくちゃ「おいしい」役どころでした。
いわゆる「武士道精神」をもち、フォ・ユァンジアの思想に共感し、なおかつ武人として己の全てをぶつけあう。
そんな男の役でした。
ただし、中村獅童の格闘シーンは・・・正直、きつかった。
最後の方は毒を盛られてへろへろの主人公が戦うために
アクションはスローモーション多様となり前半の武術の迫力は皆無。この辺は製作者の苦しさが見え隠れするようで減点。
(余談だがリン・チェイの顔はパンパンに腫れあがっておりかなり不細工)
脚本としてラストは良くも悪くも香港映画らしいチープであっさりした展開になってしまい減点。
トータルで75点といったところだろう。
ちなみにおいしい役だった中村獅童だが撮影は大変だったらしい。
撮影に入る前に、数週間の特訓をしただけなく、
撮影中もリン・チェイに指導してもらっていたようです。
ただ訓練も空しく、撮影中に、かなり怪我を負ってしまったとか。
三連ヌンチャクを使用中に、額を強く打ち
さらに眼にぶつけてしまいそうになったり。
リン・チェイと素手で戦う決闘のシーンでも拳と蹴りを、まともに受けてしまい、腕は紫色に腫れ上がり、痛み止めの薬を塗りながら、なんとか撮影したそうです。
さらにさらに怪我だけでなく、中国の食事が口に合わず、
一日中下痢をされ、撮影中に病院に運ばれ、緊急治療室で点滴を受けたりもしたようです。
お疲れ様でした!
さらに余談ですが
日本公開版だけは、エンドロール時の主題歌が違っている。
もとはこの映画のために書き下ろされたジェイ・チョウの楽曲だったが、
何らかの事情により、「HIGH and MIGHTY COLOR」という、日本のバンドのものに差し替えとなりました。
うわさを聞いたファンたちは抗議運動を起こし、現在、一部では大変な騒ぎになっているとか。
そういえば僕のもう一つのHP 映画レヴューのコーナーにも
一緒に抗議してください!ってカキコみありました。
なんか大人の裏事情が見え隠れしてていやですねェ〜
僕個人の感想でも、たしかにあの曲は映画に合ってなかった。
たいして気にならない程度でしたが
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